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【難関資格】高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)を取得する方法|大手メーカー社員が解説!

こんにちは、アドラーです!

アドラー

今日はメーカー技術職若手におすすめの資格ランキング|上司に評価される資格を解説で紹介した高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)取得の体験談を公開します!

こんな人に役立つ記事です!

#高圧ガス製造保安責任者(甲種)の取得に興味がある方
#難関資格を取得して製造業で更なるキャリアアップを目指したい方
#同期と圧倒的な差をつけたい技術系職種の若手総合職の方

【筆者の簡単なプロフィール】

出身東工大修士卒|関東育ち
業界大手メーカー
職種研究開発|平社員
社会人年数5年目
勤務地西日本|地方田舎

詳細なプロフィールは自己紹介からご覧ください!

【難関資格】高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)とは?

高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)とは、高圧ガスの製造や管理に関する高度な知識と技能を証明する国家資格です。特に、ガスの製造プロセス、安全管理、保安対策などの専門的なスキルを証明する資格であり、特に化学メーカーで需要がある資格です。


この資格には化学・機械の2種類がありますが、筆者は「化学」で資格を取ったので、甲種化学を取得した体験談を書いていきたいと思います。

アドラー

化学プラントでは需要のある資格で、職責者(係長以上)の職責者は基本的に持っている資格です!製造部門では職責者になるための必須要件になっているかと思います。若手技術系の取得率は体感50%程度に思います。

高圧ガス製造保安責任者資格には甲種・乙種・丙種の3つがあります。

ざっくりと、以下のような位置付けになっています。

種類位置付け取り扱えるガスの範囲
甲種最上位資格全ての高圧ガス(液化ガス、圧縮ガスなど)
乙種中位資格特定の高圧ガス(例:液化石油ガス、アンモニア、塩素など)
丙種初級資格特定のガスの充填業務(例:液化石油ガスのボンベ充填など)

取得には1年弱くらいかかったので合格した時は嬉しかったです!

↑名刺サイズの免状(合格証)をいただけます。

↑経済産業大臣の押印がある免状をいただけました!
国家資格だけあって権威がある方の判子がいただけます。

合格までのスケジュール

私の合格体験談に入る前に、前提として必ず「検定制度」を活用して資格を取得することを目指してください

【検定制度とは?】
本資格の合格のためには以下の3つの科目に合格する必要があります。
①学識:大学初頭の物理化学などが中心。マーク式ではなく筆記回答。
②保安:高圧ガスの取り扱いに関する知識が中心。マーク式回答。
③法令:高圧ガスに関する法令が中心。マーク式回答。


通常では11月に3科目受験が必要なところ、検定制度を活用すると3科目のうち2科目を5月に先行受験し、合格すると11月に残りの1科目に合格すれば資格取得することができます


また、11月の学識・保安の試験は検定の問題より難しいと言われているので、検定に合格すれば資格取得できる確率が大幅に上がります。

アドラー

普段の業務で忙しいと思うので、難易度の高い11月の試験で合格することはかなり難しいと思います。

検定一択で受験してくださいね!

それではいよいよ私の合格体験談に移りたいと思います。


見てもらえればわかるようにほぼほぼ1年計画です。
特に4月〜5月にかけて忙しくなるので、ライフイベントなどが被らないようにご注意ください。

【アドラーの資格合格までの道のり】

年月やったこと所要時間コメント
2月中旬〜下旬①検定・講習申込
②テキスト購入
社内で団体申し込みをしている可能性があるのでチェックすること。試験会場が遠方になる可能性があるので、受験会場はしっかり確認しましょう。
4月中旬〜5月中旬オンライン講習20~30時間検定の出題範囲を教えてくれます。4月中に講習を終わらせ、遅くとも4月末には過去問対策を開始するようにしてください。
4月末〜5月末検定の過去問対策60~100時間オンライン講習をもとに過去問の勉強をします。筆者はGW返上して試験までに50時間くらい平均1日最低2時間程度猛烈に勉強した記憶があります。
5月末検定保安:90分
学識:120分
この検定が実質的な合否の分かれ目です。GWの成果を思う存分発揮してください。
8月中旬検定合格発表ここで合格できていなかったら来年再受験しましょう。
9月中旬法令の勉強開始30時間1ヶ月の対策で十分対策できると思います。1日1時間弱、暗記するだけなので最後のもう一踏ん張りです。
11月中旬法令の試験法令:60分検定合格者は9割法令試験も合格するので、サボらない限りは合格するはずです。
翌年1月下旬合格発表お疲れ様でした!
晴れて高圧ガス保安責任者の取得です👍

資格取得までにかかった費用

合計でかかった費用は53,300円でした!
※弊社では資格取得にかかった費用を全て報奨金として頂いたので、実負担は0円でした!

受験料:17,300円
参考書代:16,000円程度
交通費:20,000円程度

高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)の圧倒的メリット

残念ながら、私自身はこの資格が実務に役立ったことは一度もないのですが以下のようなメリットがありました。(研究開発職だからですかね?)

  • 昇進面談のアピールポイントになる。
    先ほど書きましたようにアラサー総合職同期でも体感5割程度しか取得していない資格なので、差別化ポイントにはなりうると思います。
    管理職には必須の資格となるので、上司としても次期管理職の候補として選出しやすくなるのではないでしょうか?
  • 転職市場での評価も高まる。
    ネットで「「高圧ガス製造保安責任者甲種」と打つと求人が600件以上出てきました。年収も600万円以上の求人がゴロゴロ出てくるので、「最低限600万円くらいの年収が欲しい!」と思っている人にはおすすめの資格だと思います。

↑ダイキンの技術開発職の求人もありました。こちらは30歳時点で残業代抜きで500万円以上の求人となっており、残業次第で600万円を超えてくるような求人かと思います。

↑三菱ケミカルの化学プラントのエンジニアリング業務の求人で、年収800万円を超える求人が出ていますね。

アドラー

社内だけでなく社外でも評価される資格であると言えるね!

取得までに約1年間かかるけれど、周囲からの評価が絶対に変わるので若手で時間のあるうちに取得することを強く勧めます。

勉強の方法

合格に必要なのは以下の3つのテキストです。

左から過去問、公式テキスト、法令用のまとめテキストです。
試験を申し込むときにこの3点セットを必ず購入しましょう。

厚みのある過去問と公式テキストを積み上げると10cmくらいの厚みになるので持ち歩くのは大変です。

職場で持ち運んで勉強することはできないので、おとなしくおうちで勉強しましょう。

【勉強の基本ステップ】

基本的に以下の3stepを守ったら合格できたので、参考にしてください。学識は筆記試験なので、必ずノートに自分の手で解答を書く練習をしておきましょう。

やることコメント
①オンライン講習で出題ポイントを把握
(30時間程度)
参考書の写真のようにかなり分厚いテキストを使うので、付箋やメモを活用して試出題ポイントがわかるようにしておく。

法令はポイントだけメモすれば、③のステップでお盆から勉強し直すと思うので
②学識・保安の検定の過去問を最低3周する
(60~100時間程度)
GW前から着手して5年分の過去問を3周する。過去問対策は4月から着手しないと十分な演習ができないので、繰り返しになりますが講習を早めに終えて出題ポイントを把握してください!
③法令の過去問を保安法概要テキストを見ながら5年分の過去問を解く
(30時間程度)
検定に合格して9月くらいになったら法令の過去問を解き始めてください。合格率9割なので、①のポイントの復習と過去問を3周すれば絶対に合格できます。
アドラー

重ねてになりますが、講習から検定までの時間が短いです。
業務調整をして繁忙期やライフイベントが重ならないように注意しましょう!

まとめ

今日は「高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)を取得する方法」というテーマで記事を書きました。
この記事を読んでくださった方が、高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)の取得とキャリア形成に成功していただければ嬉しいです!この記事を読んで合格された方がいたら是非コメントください。筆者が泣いて喜びます。

それでは、記事を読んでいただきありがとうございました。
明日は華金なので早めに仕事を切り上げて良い週末をお過ごしください!


なやんでるひまに、一つでもやりなよ

— ドラえもん
ABOUT ME
アドラー
東工大→地方×大手メーカーのアラサー技術者。品質管理検定1級、高圧ガス保安責任者甲種などの難関資格を保有。毎年100万円以上の貯金を5年間継続しており、キャリア・資産の形成に役立つ情報発信をしています!

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